ほわいとあっぷる 【詩】卑しき精神改革 忍者ブログ

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【詩】卑しき精神改革

 馬鹿にしないで。ただ恐れているだけよ。
 同胞を幻滅させない為に、殺したい奴がいるのよ。
 紛れ込んでいたあいつを抹消したいの。

 あいつの仕草は、脳を刺激させる麻薬みたいね。
 観察していると、背中を思いっきり蹴飛ばしてみたくなるわね。
 あいつから吐き出される馬鹿げた有害物質で、私の心は酷く穏やかになるのよ。
 麗しき心で、私の同胞に告げるの。あれはとても良いものだということをね。

 私は気付くのよ。最初からあいつが私に染み付いていたことに。
 私は思い出すのよ。全ては繋がっていて、無様な姿だったということに。
 私は自害するのよ。しがみついていたあいつと共に。

 さぁ、始めましょう。
 憎め、恨め、苦しめ、壊せ、殺せ、消して。
 そして、誕生するのよ。
 新しい命はその改革の先にある。

 おはようございます。そしてあなたはどちら様?
 どこかで出会ったような顔をしていますね。
 ごきげんよう。正直な話、あなたとは二度と会いたくないの。
 私にいたあなたは、もういないのよ。
 感謝はしてるわ、ご苦労様。
 でも用無しよ、お逝きになってね。

 いつだって、私は思い知ることになるのよ。
 あいつらの馬鹿げている有害物質を、持ち合わせていたということに。
 常に同胞の視線を奪いたいのよ。何度でも自害し、捨てて魅せるわ。
 綺麗なもののはずがないの。孤独に執行される改革なんて。
 ただ、纏わりつく麻薬の匂いには吐き気しかしないのよね。
 そんな穢らわしいあいつらは、私にとってかけがえの無い素晴らしき抗生物質なのよ。

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