彼らは嘘つきだと、君は口癖のように言っていたんだね。
立ち止まるたびに、締め付けられる気持ちになる。
正しい事ばかりで満ち溢れているのは、とても輝かしいと思う。
僕の言葉は、嘘ばかりに包まれている。
神様に貢献するんだ。どんな感情もそこでは意味のないもの。
いつだって見守る神様は、僕らに褒美を与えて奪い取っていくのさ。
見放された者達は、迫害される。
存在は底辺のものだと吐き捨てられたのさ。
迫害は、増加の一方を辿っている。
宝を大事にする神様は、僕達の全てを奪おうとするよ。
一糸報おうとした奴らは、報道機関に羞恥として晒される。
心の弱い人には、この世は厳しかったんだよ。
くだらないなんて思うけど。正しいことだとも思うのさ。
そういう風に神様は築き上げたんだよ。
正直者は馬鹿を見るから、嘘こそが最善なのさ。
君の知る神様は、全てを無償で与えてくれるのにね。
誰だって君のように、輝いていたはずなのさ。
陽炎に映る君の姿は、僕の大切な宝物なんだよ。
神様なんて曖昧にしか知らない君を、とても羨ましく思っていたんだね。
無条件で生かされる楽しき毎日。
神様の苦労を知った時、君も神様の元で貢献する時なのさ。
レールの向こうに映る君は、とても遠く離れていた。
立ち止まることは可能でも、後戻りは不可能な一方通行だよ。
できるならば、僕も故郷に戻りたいね。
他の人に迷惑にかかるから、また前に進みだすのさ。
また会って話を聞かせてくれ。今はただ、揺らぐ君を寂しく見送るよ。
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