ほわいとあっぷる 【詩】振り返ればいつも君は 忍者ブログ

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【詩】振り返ればいつも君は

 彼らは嘘つきだと、君は口癖のように言っていたんだね。
 立ち止まるたびに、締め付けられる気持ちになる。
 正しい事ばかりで満ち溢れているのは、とても輝かしいと思う。

 僕の言葉は、嘘ばかりに包まれている。
 神様に貢献するんだ。どんな感情もそこでは意味のないもの。
 いつだって見守る神様は、僕らに褒美を与えて奪い取っていくのさ。

 見放された者達は、迫害される。
 存在は底辺のものだと吐き捨てられたのさ。
 迫害は、増加の一方を辿っている。
 宝を大事にする神様は、僕達の全てを奪おうとするよ。
 一糸報おうとした奴らは、報道機関に羞恥として晒される。
 心の弱い人には、この世は厳しかったんだよ。

 くだらないなんて思うけど。正しいことだとも思うのさ。
 そういう風に神様は築き上げたんだよ。
 正直者は馬鹿を見るから、嘘こそが最善なのさ。
 君の知る神様は、全てを無償で与えてくれるのにね。

 誰だって君のように、輝いていたはずなのさ。
 陽炎に映る君の姿は、僕の大切な宝物なんだよ。
 神様なんて曖昧にしか知らない君を、とても羨ましく思っていたんだね。
 無条件で生かされる楽しき毎日。
 神様の苦労を知った時、君も神様の元で貢献する時なのさ。

 レールの向こうに映る君は、とても遠く離れていた。
 立ち止まることは可能でも、後戻りは不可能な一方通行だよ。
 できるならば、僕も故郷に戻りたいね。
 他の人に迷惑にかかるから、また前に進みだすのさ。
 また会って話を聞かせてくれ。今はただ、揺らぐ君を寂しく見送るよ。

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